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賢く人懐っこい性格のミニレッキスの飼い方【色や寿命など】

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賢く人懐っこい性格のミニレッキスの飼い方【色や寿命など】

ベルベットのような毛並みで身体も小さく、賢く人懐っこい事で人気のミニレッキスは一人暮らしや賃貸マンションの方にもおすすめのペットです。

どんな色があり、体重や寿命はどれくらい?どんな性格で懐くの?ミニレッキスを飼う上で注意しないといけない点は?

筆者も飼っているミニレッキスの魅力と飼育の注意点を余す事なくまとめました。

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ミニレッキスとは

ミニレッキスは英語でMini Rexと書き、ビロードのような光沢のある美しい毛並みからアメリカのブリーダーに人気が高く、ラビットショーやコンテストも盛んに行われています。

フランスでたまたま見つかった毛の短いアナウサギを起源とするレッキスと、小型でかわいいネザーランドドワーフを掛け合わせて出来た歴史をもつ、アメリカを原産地とする品種です。

名前の由来は、ビーバーのように滑らかな毛皮を持つことからフランス語でビーバーの王を意味するCastor rexからくるレッキスが小さいことから来ています。

ミニレッキスの特徴

ミニレッキスの一番の特徴はなんと言っても毛皮にも利用されるベルベットのような触り心地の毛並みです。

毛の長さは2センチにも満たない短毛種にも関わらず、耳を除いて全身の被毛が同じ長さで高密度に並んでいため、光沢がある美しい姿をしています。

もふもふというより、うっとりするほど気持ちいい手触りは一度撫でたら病みつきになってしまうでしょう。

身体つきは筋肉質で、縮れて目立たないお髭に馬面な顔立ちも美しさを際立てていると思うのですが、丸くて可愛い子を求める人とは好みが分かれてしまうのがデメリット。

うさぎの中でも特に賢い部類に入り、やんちゃで人懐っこく甘えん坊な子が多い為、しつけもしやすく飼いやすい性格をしています。

体長と体重はどれくらいまで成長するのか

ネザーランドドワーフと掛け合わせて出来た品種でミニと付くだけあって、体長は35センチ前後、体重は1.4〜2.5kg程度とうさぎの中でも小さい部類に入ります。

適正体重も1.8kgと小型種に分類され、ネザーランドドワーフに比べると大きくはなりますが、賢さも相まって一人暮らしや賃貸マンションの方にもおすすめの品種です。

太りやすい体質で筋肉質な体型から3kgを超える子も中にはいるようなので、その子の骨格も考えながら必要であればダイエットも考えましょう。

骨は他のうさぎに比べて頑丈と記載される事もありますが、筋肉質なだけでうさぎなので普通に注意が必要です。落としたり、挟んだりしないように注意しましょう。

必要な飼育スペースとケージサイズ

ミニレッキスのサイズを考えると縦60㎝×横45㎝×高さ50㎝以上は欲しいところですが、これ以上のサイズは部屋の間取りと相談して決めれば良いかと思います。

ケージは大きすぎてもうさぎが落ち着きませんが、日本で市販のされているケージなら大きすぎる事は無く、筋肉質でジャンプ力もあるため出来るだけ広いケージを用意してあげた方が良いです。

ミニレッキスは短毛種であり、足の裏の毛も少ない事からソアホックになりやすいとされているため、床材選びには注意してあげましょう。

すのこやプラスチックなどの柔らかい床材がおすすめで、金網など床材は硬くて向きません。

ちなみに家やベランダで放し飼いは、カラスや猫などの危険性や、フローリングによる足への負担、自分の住処がないストレスを考えて選択しない方が良いです。

どんな色や種類がいるの?

毛並みの綺麗なミニレッキスですが、カラーバリエーションも豊富です。

人気があるのはオパール、キャスター、ホワイト、リンクス、ブルーで、やはり黒や白、オレンジっぽい茶色、グレーに近い色が人気のようです。

その他にも、ブラック、ブルーアンドホワイト、ルビーアンドホワイト、セーブル、セーブルポイント、ブロークンブラック、ブロークンチンチラ、ブロークンチョコレート、チンチラ、ヒマラヤン、ライアック、ライアックオター、レッド、トータスなどの色があります。

珍しい色や、模様をお探しの方は、ペットショップだけでなく通販や里親募集も見てみると良いかと思いでしょう。

どんな性格なの?

ミニレッキスの性格は人懐っこく甘えん坊ですが、やんちゃで好奇心旺盛な面もあって頭がいいと、理想の幼馴染みたいですね。

特に他の人気の小型種と比べて賢い子が多いのは大きな違いで、殆どの子がトイレを覚え、簡単な芸であれば出来る子もいると言われるほどです。

人懐っこく甘えん坊という点はホーランドロップイヤーと似ていますが、やんちゃな面もある点も温厚なロップとは違う点でしょう。

やんちゃな性格も賢さのおかげで愛嬌があり、怒られるだろうなとこっちを伺いながらイタズラして、軽く怒ったら構って欲しかったんですと寄って来たり堪りません。

個体差もあるので一概には言えませんが、飼いやすさも相まって、積極的にコミュニケーションを取ろうとしてくれる子をお探しならミニレッキスがおすすめです。

懐くのかどうか

ミニレッキスは個体差はありますが、懐く子が多い品種と言えます。

人懐っこくすり寄って来ては足や脇の間に潜り込んでリラックスしたり、睡眠を取り始めて寝る姿に癒されたり。甘え上手で歩いていたら足の間を走り回って、撫でて撫でてとすり寄ってくる行動も堪りません。

うさぎ店長は苦手な抱っこですが、させてくれない訳ではなく、他の品種と比べると大丈夫な子が多いでしょう。

つい私情が出てミニレッキス贔屓な文章になってしまいましたが、個体差もあり懐かない子も中にはいるとは思いますその子をしっかり受け入れて愛してあげて欲しいなと思います。

トイレなどのしつけは可能か

知能が高い子が多いので、トイレのしつけは容易である事が多く、噛む、スプレーなどの問題行動も改善しやすいでしょう。

うちのうさぎ店長もトイレをしっかり覚え、わがままで足ダンをしたりも無く、マウンティングやスプレーも一度叱ってから見たことがありません。

ただし、スプレー行為は本能的な行動ですし、足ダンは嫌な事を伝えようとして行われる事なので、大きな音を立ててしまった時などは足ダンする事もありますし、スプレーしないのはちょっと心配なくらいです。

話が逸れてしまいましたが、うさぎはそもそも臭いが無く、トレイもしっかり覚える子が多いので、きちんと掃除していれば部屋が臭くなる心配もなく、問題行動に対してしつけも可能である事が多いです。

騒音の心配

うさぎ自体殆ど鳴く事が無く、鳴いても声が小さいので、鳴き声に関する近所トラブルの心配はないでしょう。

薄明薄暮性で夜行性に近く、朝方と夕方に動きが活発になりやすいですが、身体も小さいので物音もあまり気になりません。

ミニレッキスは他のうさぎに比べると筋肉質なので、餌入れを蹴飛ばしたり、ケージを噛む音がうるさい場合もあるかもしれませんが、固定式の餌入れや、かじり木で改善できるでしょう。

都内の賃貸マンションなどでも安心して飼えるペットと言えます。

寿命はどれくらい

うさぎの平均寿命と変わらず、ミニレッキスも7〜10年程度の寿命です。

うさぎの飼育に関する情報も手に入りやすく充実して来た事もあり、うさぎ全体での平均寿命は伸びて来ています。

ミニレッキスは抜け毛が少ない品種ではありますが、うさぎの中でも一般的で致死率の高い毛球症には注意しましょう。

うさぎは体調が良くない事を飼い主にも隠します。日々の飼育環境には気を遣い、5歳以上の年齢になった老うさぎは体調チェックを特に注意する事で寿命を伸ばすことが出来ます。

いくらの値段で売られているの?

ミニレッキスの価格の相場は10,000〜60,000円になってきます。

うさぎの中でも人気の品種でブリーダーも多いため、ペットショップやうさぎ専門店では販売されているのをよく見ることが出来るでしょう。

流石にネザーランドドワーフやホーランドロップイヤーの2トップと比べると人気は落ちるため、ホームセンターではなかなか見つけられないかもしれません。

人気の2種に比べると購入しやすい値段であることが多いですが、里親募集などで探すという手もあります。

どうして値段に差がつくのか

うさぎの値段は血統書がついているかどうかで最も大きく変わり、次に販売時の年齢が影響します。

血統書がついており年齢も若い場合が最も高く、血統書がついてない年齢を重ねたうさぎの場合は手頃な料金で手に入ることもあります。

ミニレッキスの場合は毛並みの美しさによっても価格が変わってきますので、毛並みにとことん拘りたいという場合には多少金額が高い設定になるでしょう。

他にも今は問題ないけど一度体調を崩していたなどが価格に影響する場合もあるので、定員さんに価格設定の理由を聞いて見て納得してから買うようにしましょう。

純血か混血か見分ける方法

ミニレッキスの特徴であるベルベットのような毛並みでと存在感のない縮れたお髭、若干馬面で筋肉質な身体つきが純血の証しです。

しかし、毛並みはまだベビーファーであることもあり、身体つきもまだ丸っこい場合が多く、雑種かどうか素人が見分けるのは難しい場合が殆どです。店員さんに血統書はあるかどうかなど確認するのが良いでしょう。

ちなみにうさぎ店長も手触りは良いですが、少しだけモフッとしており、顔も丸顔、お髭は縮れていますが、耳が半分垂れていたり恐らくミックスです。

知的で人懐っこく、甘えん坊で大満足なので雑種だから駄目という事も無いかと思います。

どんな子をどう選べば良いか

最近はうさぎも通販で買う事が出来ますが、相性やフィーリングもあるので生体だけは直接会いに行って決めた方が良いかと思います。

性格を見るなら動きが活発になる夕方に見にいくのが良いでしょう。実際に触らせてもらい反応を見る事で、人懐っこいのかどうかなどを見る事が出来ます。

選び方としては性格だけで無く販売環境や健康状態もチェックしましょう。

ケージ内が綺麗に掃除されているかや、トイレや餌入れの配置を見ておくと、お家に迎え入れた際にストレスを抑える事が出来ます。

健康チェックは目やにや耳垢、しこりがないかや、歯の状態、歩き方などにおかしな点がないかなどを見るようにしましょう。

飼育の注意点は?

ミニレッキスの飼い方自体は他のうさぎの飼育と殆ど変わりませんが、毛並みや筋肉質な体型、性格上気を付けないといけないところもあります。

育て方はうさぎの種類だけで無く、その子自身をよく観察し、その子に合ったやり方を見つけましょう。

エサは何?適切な量は?

他のうさぎ同様、餌は牧草とペレットをメインで与え、りんごなどの果物や野菜、おやつは褒める時などのポイントで与えるようにしましょう。

牧草は常に食べられる状態にし、ペレットはそれぞれの年齢や体重に合わせた1日の量を朝晩(もしくは夜)の2回に分けて与えます。

ミニレッキスの毛並みを綺麗に出すためには体重に対して16パーセントのタンパク質を与えると良いですが、食欲が旺盛で太りやすい体質なので食事には注意が必要です。

その子の骨格にもよりますが、3kgを超えると間違いなく肥満でしょう。足に負担がかかりミニレッキスの弱点であるソアホックの原因になるので餌の量を調整し、運動量を増やしてダイエットする必要があります。

食べ物は年齢や体重によって牧草をアルファルファからチモシーに切り替えたり、ご飯の量を調整しないといけないので、詳しくは【年齢別】うさぎのエサやり方法と適切な量をご覧ください。

水はどう与えれば良い?

ミニレッキスも他のうさぎ同様、1日に必要な水の量は体重100gに対して5〜10mlとなるため、1.8kgが適正体重の大人のミニレッキスでは90〜180mlが与える量となります。

餌を与えるタイミングなどで給水ボトル一杯に水を入れ、交換時にどれだけ飲んだのかチェックするようにしましょう。

ミニレッキスは水をたくさん飲む子が多いように思いますので、切らさないように注意する必要があります。

水の与え方について詳しくは【ボトルと皿どっちがよい?】うさぎに与える水の量と飲ませ方をご覧ください。

適切な温度や湿度は?

うさぎは基本冬の寒さに強く、夏の暑さに弱い傾向がありますが、ミニレッキスは毛が短いせいか冬の寒さにもそれ程強くないです。

室温が適温である16〜26度の間になるようにエアコンで調整し、気温の変化にも注意しましょう。

電気代が気になる場合、冬は暖房器具やヒーターで調整する事も出来ますが、専用のものでないと熱くなりすぎる可能性があり、電気代もさほど変わらないのでエアコンの方が楽です。

エアコンはつけっぱなしになる季節もあると思いますが、うさぎ飼いの宿命だと思って受け入れましょう。

うさぎの適正温度や温度管理の方法についてはうさぎ飼育の適正温度|夏冬対策は大丈夫?をご確認ください。

ブラッシングの頻度は?

通常うさぎは出来れば毎日、少なくとも週に2〜3回はブラッシングが必要ですが、ミニレッキスの場合は毛が短く抜け毛が少ないため週1回程度でも大丈夫です。

ただし、ミニレッキスはアンダーコートとガードヘアーの長さが均一で短く、肌が弱くいためブラシには注意が必要です。

毛球症が怖いので、毛が抜ける換毛期はラバーブラシを使ったブラッシング、普段はグルーミングスプレーを手になじませハンドグルーミングで済ませる人も多いようです。

水をよく飲みおしっこの量が多いのでお尻が汚れやすくお風呂に入れた方が良いか迷う人も多いようですが、うさぎは体温調整が苦手なため、水に濡れることを嫌います。

トイレの底が深いものに変えて飛び散りを抑えたり、ブラッシングを行って清潔に保つようにしましょう。

うさぎのブラッシングのやり方やコツについては【嫌がるお腹はやらない?】うさぎのブラッシング方法を参考にしていただければと思います。

爪切りや耳掃除などのグルーミング

爪の伸びすぎはかかとに体重がかかるため、足の裏の毛が少なくソアホックになりやすいミニレッキスにとっては非常に危険です。

1〜2ヶ月に一度は爪の手入れを行うようにして元気に走り回れるようにしてあげましょう。

立ち耳であるミニレッキスは基本耳掃除を必要としませんが、汚いようであれば病院で診てもらうようにしましょう。

うさぎの耳は血管が集まっておりデリケートなので自分でやるよりも病院に任せた方が無難です。

うさぎの爪切りのやり方についてはうさぎの爪切りや止血方法は?【病院の方がお得?】を見ていただくと上手くいきやすいと思います。

避妊、去勢はした方が良い?

うさぎの種類に関わらず、基本的には去勢も避妊も行った方が良いことが多いです。

生殖器の病気を防ぐことが出来、性格も飼いやすいよう丸くなりやすいことが挙げられますが、麻酔によるリスクがないわけではなく、考え方もそれぞれではあります。

メスの場合は特に、避妊手術をしていない子が高齢になると80パーセント以上の確率で生殖器の病気になるというデータもありますので、よく考える必要があります。

ミニレッキスは元々飼いやすい性格をしていますが、避妊や去勢のメリットデメリットを正しく理解して決断しましょう。

避妊についてはうさぎの避妊手術をしない場合のリスクと成功率【数字で知りたい】を、去勢についてはうさぎを去勢しなかった理由【効果や死亡リスクは?】を確認ください。

多頭飼いは可能?

多頭飼い自体は可能ではありますが、甘えん坊で賢いためか、人懐っこい分飼い主が他の子に構っているとヤキモチを焼く子が多いようです。

十分に構ってあげることが出来なければうさぎにとってもストレスが溜まりやすいので、繁殖以外ではあまりおすすめはしません。

同様の理由と、怪我の恐れがあることから犬や猫との同居もおすすめ出来ません。特に猫は気性が荒い時期もありますし、うさぎにとっては致命傷になりかねません。

小さい時から一緒に過ごした兄弟のようなものであっても十分に注意して欲しいと思います。

気をつけた方が良い病気は?

ミニレッキスで一番気をつけないといけない病気がソアホックです。足の毛が抜けたり、重症化すると肉が剥がれて骨が見えたりとうさぎにストレスがかかります。

定期的な爪切りと餌の量、運動量に気を使い、床材は柔らかい木やプラスチックを使うようにしてください。

うっ滞(毛球症)にも注意が必要です。食欲がない、お腹が張っているなどの症状に注意し、下痢や便に毛が絡まっていないかなどもチェックしましょう。

うさぎは体調不良を飼い主に隠す傾向があり気付いた時には重症化していることが多々ありますので、目やになどでチェックできる目の病気など日々の健康チェックは怠らず、気になることがあれば迷わず病院に行くようにしてください。

うさぎがよくかかる病気とそのサインについてはうさぎがなりやすい病気のサインを見逃すな|13の症状と対処法を読んで注意しましょう。