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うさぎの目ヤニや涙、充血の原因6つと病気【結膜炎|角膜炎】

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うさぎの目ヤニや涙、充血の原因6つと病気【結膜炎|角膜炎】

 

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うさぎ

最近目ヤニがひどくて

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かえる

結膜炎や角膜炎の可能性があるぞい

 

うさぎの目ヤニや涙が止まらない、充血がある場合心配ですよね。

うさぎの目ヤニや涙、充血は様々な病気のサインであり、適切な治療と回復の為にも早めに気付いてあげることが大切です。

早めに気付くことができれば、他の病気を併発するリスクを減らすことができるでしょう。

この記事では、目ヤニや涙の原因、それぞれの病気の対処や治療法をまとめました。

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目ヤニや涙、充血の原因は?

うさぎは健康な状態であれば、目ヤニや涙を流すこと、充血することがありません。

そのため、目ヤニや涙を見かけたら下記のような病気を疑う必要があります。

  • 菌やアレルギーなどによる結膜炎
  • 外傷などによる角膜炎
  • 不正咬合などによる涙嚢炎

結膜炎や角膜炎は悪化すると緑内障に繋がり、手術で目を摘出しないといけなくなる可能性があります。

また、不正咬合が原因の場合は、鼻涙管が圧迫され、眼球が飛び出してきてしまう可能性もあるため注意が必要です。

結膜炎とは

眼球の表面とまぶたの内側それぞれを覆う粘膜を結膜といい、まぶたの内側の粘膜が炎症起こした状態を結膜炎と呼びます。

目ヤニや涙が大量に出たり、まぶたが充血するなどの症状がみられ、うさぎの目の病気の中でも最も一般的な病気の一つでしょう。

この記事で詳しく症状や治療法などをまとめています。

角膜炎とは

目の一番外側を覆っている膜のこと角膜といい、何らかの理由で角膜が傷付き、細菌などで炎症を起こした状態を角膜炎と言います。

結膜炎と同じく目ヤニや涙が出るなどの他に、目の表面が白く濁るなどの症状が確認できます。

角膜炎についても、この記事で詳しく症状や治療法をまとめました。

その他の目の病気

その他のうさぎの目の病気として、目が白くなったり、赤く充血するものがあります。

結膜炎や角膜炎以外のうさぎの目の病気は主に下記の4つです。

  • 白内障:目の内部の濁り
  • 虹彩膿瘍:目の内部にクリーム色のかたまり
  • 緑内障:目の中の圧力が高まることで眼球が膨れる
  • ブドウ膜炎:黒目の部分が赤色に充血

白内障や虹彩膿瘍など、目の中に白い物体ができる場合に関してはうさぎの目に白い点?膜?症状ごとの病気【白内障|虹彩膿瘍】にまとめています。

ブドウ膜炎は角膜炎が重症化した場合、緑内障は結膜炎や角膜炎が重症化した場合に発症します。

いずれの場合も眼球を摘出する可能性が出てくるので、結膜炎と角膜炎の症状を把握し早めに気付けるようにしましょう。

結膜炎・角膜炎の症状は?

青目のうさぎ

結膜炎や角膜炎が原因の場合、下記のような症状が見られる場合もあります。

動物病院できちんと状況を説明する為にも、確認しておきましょう。

  • 目ヤニや涙が出る
  • まぶたが腫れる
  • まぶたの裏側が充血する
  • 目の周りがかゆい、痛い
  • 目の周りを前足でこする

基本的には人間の結膜炎と同じような症状が現れます。

角膜炎の場合は、上記の他に目の表面が白く濁る症状も見られますので、確認出来た場合には獣医さんに伝えると良いでしょう。

結膜炎・角膜炎の原因と対策は?

まつげの長いうさぎ

眼球の表面とまぶたの内側それぞれを覆う粘膜を結膜といい、まぶたの内側の粘膜が炎症起こした状態を結膜炎と呼びます。

結膜炎の場合は主に4つの原因が考えられます。

  • パスツレラ菌やブドウ球菌の感染
  • 不正咬合
  • 牧草の細かいクズやほこりが目に入る
  • 糞や尿から出るアンモニアの刺激

鼻涙管が圧迫されて起こる内的要因や、外からの刺激によって起こる外的要因によって発症します。

角膜炎の場合は、異物の混入や爪でひっかくなどして目の表面に傷がついた時や、ドライアイが原因でなることもあります。

対策や予防法

結膜炎や角膜炎は自然に治らず、薬をもらうまで飼い主が出来る治療もありません。

しかし、予防法を知っておくことができたり、発症した際にストレスを軽減させることができます。

  • 牧草はよく叩いて細かいクズを落としてから与える
  • ケージの中をいつも清潔にしておき、糞や尿を放っておかないようにする
  • うさぎが前足で目をこすって症状を悪化させないよう、早期発見・早期受診

目元が濡れたままだと皮膚炎を引き起こす原因になるため、濡れたら拭き取る必要があります。

目を傷つけてしまうと余計傷つけてしまうため、できればガーゼ、無ければ毛の長すぎない柔らかいタオルなどでふき取るようにしましょう。

結膜炎・角膜炎の対処と治療は?

点眼薬

結膜炎や角膜炎の場合は、緑内障や併発している病気を早めに発見するためにも、できるだけ早く病院に行き治療を受けることが正しい対処となります。

治療の流れは以下の通りです。

  1. 診察で原因を特定
  2. 点眼薬や眼軟膏を投与
  3. ひどく充血し、痛みやかゆみも強いようなら炎症抑える薬を使う
  4. 何か異物が目に入っている場合、取り除く
  5. 不正咬合など、他の病気が原因ならその治療を開始する

点眼薬はだいたい2週間程度のものがでて、治療期間もそれくらいになってきます。

診察料とお薬の料金を合わせて3,000〜7,000円程度の治療費用がかかりますが、症状が悪化して20,000〜50,000円程度の手術費用ががかかることもあります。

点眼の仕方

目薬は動物病院で説明を受けた回数を守って点眼するようにしましょう。

治ったように見えて途中でやめてしまうと、再発する可能性があります。

  1. ウサギが暴れないよう上から押さえつける
  2. 目薬を持つ手でまぶたを引き上げる
  3. 目薬のボトルがウサギから見えにくい頭の方から点眼する
  4. 目から触れた目薬で目の周囲が濡れていたらガーゼで優しく拭く

濡れたままにすると皮膚炎を引き起こすこともあるので注意しましょう。

涙止め脂を拭き取り、目の周りを清潔に保つ必要があります。

まとめ

うさぎが目ヤニや涙を出している場合には、結膜炎や角膜炎を疑いましょう。

結膜炎が疑われる場合には早めに動物病院に行かないと緑内障や後ろに隠れる他の病気になってしまい、うさぎが長く苦しむことになってしまいます。

普段から清潔な飼育環境を心がけ、万が一発症した場合はもらった点眼薬を使い切るまで点眼し続けるようにしましょう。

また、今回を機にうさぎの病院代が心配になった方、気になる方は、ペット保険についても検討しましょう。

うさぎのペット保険は数が少ないうえに、2~3歳までしか入れないことがほとんどです。

高齢になり病院のお世話になることが増えてから検討しても、入ることができません。

実際にペット保険に入っていなかったうさぎ店長の実体験記事も掲載しています。

気になる方はうさぎにペット保険は必要か?実体験から得たポイント3つもご覧ください。