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うさぎの寿命はどれくらい|長く一緒に過ごすために必要なこと

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うさぎの寿命はどれくらい|長く一緒に過ごすために必要なこと

うさぎを家族として向かい入れた皆さん、今から飼おうと思っている皆さん、うさぎとどれくらいの期間一緒に過ごせるのかは気になるところですよね。
実際にうさぎの寿命はどれくらいなのでしょうか。せっかく一緒に過ごすのですから、出来るだけ長く一緒にいたい。
このページでは、寿命だけでなく、どうしたら寿命を延ばすことが出来るのかについても記載していきます。
動物である以上必ず訪れる死について、しっかりと把握してあげたうえで、より濃い時間を過ごしましょう。

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うさぎの寿命はどれくらい

大体6~12年程度と言われています。昔は5~6年と言われていましたが、ペットとしてうさぎが一般的になってきたことで適切な飼育方法、飼育環境が流通してきたことで10年以上生きる子も増えてきました。
ギネスに認定されている18年と10ヶ月も生きた子もいます。
あくまで個体差がありますが、適切に飼育してあげることで少しでも長く一緒に過ごすことが出来ます。

種別によって寿命は変わって来るの

品種によっての寿命はほとんどありません。というのも、現在ペットとして流通しているうさぎは色々いますが、先祖はアナウサギと共通していますので、大きな違いが出ないという理由です。耳の垂れたロップイヤーや、毛のふわふわしたレッキスも同じ品種と聞くと驚きですね。
しかし、かかりやすい病気が違ったり、飼育環境の合う合わないというものはあります。
例えば、毛が長い品種だと毛球症になりやすいであったり、毛が短い品種だとソアホックになりやすいなどがあります。
また、毛が長い品種は沖縄などの熱い地域に向いてないなどもあります。
あくまで傾向があるというだけなので、しっかりと自分の子の様子をしっかりと見てあげて、適切な環境を整えてあげることが大切です。

人間の年齢に換算すると、うちの子は何歳

個体差はありますが、大体人間の1年がうさぎにとっての5~6年と言われています。
ただし、生まれて一年で一気に成長するため、対応表を作るとすると下記のようになります。

うさぎの年齢→人間の年齢
生後3ヶ月→5〜7歳
生後6ヶ月→9〜14歳
1歳→17~20歳
2歳→27~29歳
3歳→34~36歳
4歳→40~44歳
5歳→46~52歳
6歳→52~60歳
7歳→58~68歳
8歳→64~76歳
9歳→71~84歳
10歳→76~90歳

大体、オスは生後7~8か月・メスは4~12か月前後で繁殖が可能になり、5歳を超えると人間でいう所の中高年に当たる年齢となります。
その為、このころから身体に不調が生じやすく、動物病院に来る年齢も5~6歳くらいの子が多いとのことです。
実際これくらいの年齢で命を落としてしまう子が増えてきます。
そして7歳くらいで人間でいう所の60歳を超えてくるため、体力や食欲も落ちてきて少しずつ運動量が落ちてきます。そして8歳を超えてくると一日中動かないことが増えてきます。

うさぎの寿命を延ばすために出来ること

去勢と避妊は寿命に関係するか

うさぎは繁殖能力の高いペットです。人間と同じように季節を問わず一年中繁殖活動ができるペットの為、多頭飼いをしていて、繁殖を望まない場合、去勢や避妊は必須となってきます。また、多頭飼いをしていない場合も、繁殖できるにもかかわらず繁殖が出来ない状態となるため大きなストレスがかかり、生殖器の病気にかかりやすくなってしまいます。どちらの場合も避妊・去勢は必要になって来るでしょう。
オスもメスもメリットとして生殖器の病気にかかりにくくなる可能性があります。また、オスが去勢するメリットとして、マウンティングやおしっこのスプレー行為を行なわなくなる、もしくは回数が減る可能性があり、性格も攻撃的な性格が直る可能性があります。メスは避妊手術をしていない場合、5歳以上の80%に腫瘍が出来るというデータもありますので、必ず行った方が良いでしょう。
ただし、手術にはうさぎの体力を使ってしまいます。基本的には生後6ヶ月から1年くらいで行なうのが良いでしょう。メスは全身麻酔となりますので遅くても2歳までには、オスもメスは入れませんが、遅くても3歳までに行なうようにしましょう。

うさぎの年齢に合った食事

人間の子供がミルク、離乳食と変わっていくように、うさぎも年齢に合わせた食事を与える必要があります。
まず、成長期である生後6か月までは非常にエネルギー消費します。子うさぎ用のペレットを好きなだけ与えてあげるようにしましょう。
そして7ヶ月以降は牧草メインに変えながら、大人用のペレットを与えるようにしましょう。また、与える量は体重の3~5%程度にするのが良いかと思います。それ以上与えてしまうとカロリーオーバーとなり、肥満になってしまう可能性があります。
1歳から5歳までは大人のうさぎとなります。低カロリーのチモシーをメインにしましょう。また、ペレットを与える量は体重の3%くらいにするのが良いでしょう。
5歳以降はシニアとなります。老うさぎとなりますので、これくらいの時期から運動量が低下し、尿石症や腎不全などを発症する子も出てきます。カルシウムの少ないシニア用のペレットに変えるのが良いでしょう。
また、チモシーは常に食べられるように常備しておき、足りない栄養があるようであればサプリで補うことをお勧めします。

温度差や暑さに注意

うさぎの適正温度は大体16℃~26℃位と言われています。うさぎは温度変化があまり得意では無いペットですので、日本の気候では対策が必須となって来るでしょう。おすすめとしてはエアコンを常に稼働させることで、常に部屋の温度を一定に保つ方法です。
また、季節によって日の当たる場所や時間は変わってきます。季節ごとにケージの意思を変えることも良いかもしれません。
その時、エアコンの風が直接当たらない様に気を付けてください。

出来るだけストレスを与えないように気を付ける

うさぎは草食動物であり、野生環境では常に狙われる立場にあります。そのため、大きな音が頻繁に聞こえたり、隠れる場所がない環境は非常にストレスとなります。
ケージはなるべく何度も人が行き来する場所を避け、隠れる場所がある様にしましょう。
また、ドライヤーや洗濯機などの音が間近に聞こえる場所も避けた方が良いでしょう。
人間もそうですが、ストレスと寿命・病気は密接に関わっています。常に何かストレスを掛けていないか注意してあげて、長生きできるようにしてあげましょう。

かかりつけの動物病院を探しておく

うさぎに長生きしてもらう上で重要なこととしてかかりつけの動物病院を探しておくことがあります。
動物病院といっても見れるペットは様々で、犬や猫は見れるけれどもうさぎは見れないという動物病院も多いです。
また、去勢したほうが良いかどうかや、床材に何を使った方が良いかなど、先生によって意見が分かれてくることもあります。
しっかりと自分のうさぎや飼育環境など話を聞いてくれる先生が良いでしょう。
また、重要なこととして、自分の家からの距離や営業時間が自分の生活とマッチしているかもあります。うさぎは被捕食者動物の為、基本的に体の不調を悟られないようにしています。なぜなら野生環境などでは、弱っている個体から真っ先に狙われるため、弱っている所を見せない様にしているからです。その為、私たち飼い主が何かおかしいなと思った時にはかなり状態が悪化している可能性が考えられます。気付いたときにすぐに見てもらえる、ちょっとでもおかしいなと思ったら気軽に連れていける病院が望ましいでしょう。

定期的な健康診断が必要

まず、うさぎをお家に迎え入れたら3か月程度で健康診断に連れていきましょう。
また、その後も定期的、出来れば1年に1回程度は病院に健康診断へ連れていくことをお勧めします。
何故なら、先ほども記載したように、うさぎは体の不調を飼い主に見せないようにしています。そのため、飼い主がおかしいなと思った時には手遅れになってしまうことも多々あるからです。
忙しい中病院に連れていくのは大変かもしれませんが、これも大切な家族と長く一緒に暮らすために大切なことです。必ず定期的に健康診断を受けるようにしましょう。

愛情を持って変化に気付いてあげましょう

いかがでしたでしょうか。大切なうさぎの寿命を延ばすうえで重要なことをたくさん記載しましたが、あまり難しいことではありません。大切なことは正しい知識を持って飼育環境を整えてあげ、注意深く観察しながら少しでもおかしいなと思ったら迷わず病院に連れていくだけです。
あれ、食欲が落ちたかな?運動量が少ないな、うんちが少しべちゃっとしている等々、愛情を持って接してあげていれば必ず気付けるはずです。
うさぎがペットして一般的になってきている中で、飼育に関する情報が簡単に手に入るようになってきました。けれども、最後に大切なことは、大切な家族であるうさぎのことを愛情持って接してあげることです。
最後まで責任を持って飼育してあげましょう。必ずいろいろなことを返してくれるはずです。

また、今回を機にうさぎの病院代が心配になった方、気になる方は、ペット保険についても検討しましょう。

うさぎのペット保険は数が少ないうえに、2~3歳までしか入れないことがほとんどです。

高齢になり病院のお世話になることが増えてから検討しても、入ることができません。

実際にペット保険に入っていなかったうさぎ店長の実体験記事も掲載しています。

気になる方はうさぎにペット保険は必要か?実体験から得たポイント3つもご覧ください。