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うさぎの生殖器に水ぶくれ、顔にかさぶたは梅毒【トレポネーマ】

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うさぎの生殖器に水ぶくれ、顔にかさぶたは梅毒【トレポネーマ】

 

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鼻にかさぶたが

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うさぎ梅毒かもしれんぞ

 

うさぎの鼻にかさぶたがあったり、生殖器が水ぶくれになっていると心配ですよね。

これらの症状はトレポネーマ症とも呼ばれるうさぎ梅毒の可能性が高いです。

梅毒と聞くと非常に重たい病気のように聞こえますが、比較的一般的なうさぎの病気の一つで、正しい対処が必要になります。

この記事ではうさぎの梅毒について症状と、どのような対処・治療が必要かまとめました。

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うさぎ梅毒の症状は?

うさぎ梅毒かどうかを見分けるためには、まず症状を知らなければなりません。

うさぎ梅毒の主な症状は下記の通りです。

  • 生殖器が赤くなる、水ぶくれができる
  • くしゃみや鼻水
  • 顔面にかさぶたができてカサカサする
  • 目のリンパ節が腫れる、涙が増える

複数の症状が出る場合もあれば、どれか一つだけ症状が出る場合もあります。

スナッフルに症状が似ているところもありますが、フキデモノや生殖器の症状と合わせて見ることで確認を行いましょう。

それぞれの症状がどのように進行していくのかも詳しくまとめました。

生殖器に症状が現れる場合

 

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オスとメスで症状は違うの?

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オスの方が分かりづらいのじゃ

 

メスの場合は症状がわかりやすく、進行していくとニキビを潰した時のような分泌物→赤く傷ついたような潰瘍→かさぶたと変わっていきます。

しかし、オスが軽度の場合は症状がわかりにくく、生殖器の皮やおしりがふやけたように膨らむ程度の症状しかありません。

進行していくとメスと同じように分泌物→潰瘍→かさぶたと症状が分かりやすくなるため、怪しいと思った場合他のうさぎとの接触をさけ、動物病院で検査を受けましょう。

皮膚に症状が現れる場合

 

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皮膚の症状はどこにでるの?

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鼻や口、目の周りにできるぞ

 

皮膚に症状が現れる場合は、毛が抜ける→小さなフキデモノができる→ニキビのような角栓ができる→潰れて分泌物がでる→かさぶたと進行していきます。

粘膜感染のため、これらの症状は鼻や口、目の周りにできることが多いでしょう。

スナッフルとうさぎ梅毒どちらなのかはっきりしない場合、どちらにしろ治療を受ける必要があるため、動物病院で検査してもらうのが無難です。

うさぎ梅毒の原因は?

ではうさぎ梅毒の原因はなにで、どのように感染が広がっていくのでしょう。

まず原因ですが、うさぎ梅毒はトレポネーマという細菌に感染することで発症します。このトレポネーマに感染する要因は主に3つです。

  • 感染したうさぎとの交尾
  • 感染したうさぎとの粘膜接触(鼻先が多い)
  • 感染した親から子への授乳

うさぎ梅毒は人間には感染しませんが、感染したうさぎを触った飼い主が他のうさぎの粘膜に接触することで感染することはありえます。

また、感染したからといって必ず発症するわけではありません。多くのうさぎが感染していると言われていますが、そのほとんどが症状の無いキャリアという状態です。

症状が現れる原因

 

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うさぎ梅毒の症状が現れる原因は?

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免疫力の低下やストレスによって発症するぞ

 

では、どのような原因でうさぎ梅毒が実際に症状として現れるのでしょうか。うさぎ梅毒が症状として現れる原因は、主に免疫力の低下とストレスだと言われています。

高齢になってきたり、季節の変わり目などは免疫力が落ち、ストレスもかかりやすいため注意しましょう。

ストレスをかけないためには、温湿度管理、清潔な環境、栄養バランスの良い食事と適度な運動が大切です。

慣れてくるとおろそかになりがちなので、定期的にうさぎの飼育環境を見直しましょう。

うさぎ梅毒の対策は?

うさぎ梅毒の予防法としては、感染しているうさぎと接触させないということになります。

飼い主さんがしてあげられることは主に4つです。

  • 新しい子を迎える際には他の子と接触する前に検査を
  • 検査していないうさぎを触った場合は手を洗う
  • 繁殖時にはオスメス共に抗体検査を受ける
  • うさんぽサークルは検査済みの子しか入れない所へ

しかし、オスの症状はわかりづらく、毎回感染しているかどうかを確認して回るのも困難です。

自分のうさぎが感染していないか、感染している場合には他の子に接触させないという、飼い主さん同士のマナーが重要になってきます。

キャリアでも感染源になる

 

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症状が出てないから大丈夫だよね?

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キャリアや治療後も感染源になりえるぞ

 

オスの症状が分かりにくくいことと合わせて注意が必要なこととして、症状が現れていないキャリアでも感染源になりえるということです。

症状が現れているうさぎは感染力が強いため隔離して治療する必要がありますが、症状が出ていないうさぎでも繁殖や迎え入れる際に抗体検査を受けるようにしましょう。

また、一度発症して症状が治ったうさぎも、再発する可能性が高く完治の保証ができないため、感染源になりえます。一度発症したら残念ですが繁殖をあきらめましょう。

うさぎ梅毒の治療は?

治療

うさぎ梅毒の診察は目視で行われることがほとんどですが、検査をすることもあります。

うさぎ梅毒に感染していると判断された場合は、ペニシリン注射かクロロマイセンという抗生物質を投与することで治療を行います。

クロロマイセンを飲めば数日で症状自体は治りますが、再発の可能性もあり完治の保証はできない点に注意しましょう。

検査の方法

 

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検査は絶対?

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陽性なら確実じゃが陰性でも安心はできん

 

多くの飼い主は明らかに症状が出てから発見することが多いため目視で検査が行われます。

しかし、早めに症状に気付いたり、繁殖等の目的で事前に検査を行う場合には抗体検査がおこなわれます。

抗体検査はトリポネーマに感染すると作られるカルジオリピンに対する抗体を検査するものですが、感染して2〜4週間経たないと陽性反応が出ません。

うさぎ梅毒の症状の一つにくしゃみや鼻水があるため、まずはパスツレラ感染に効く薬で様子を見て、改善されなければクロロマイセンを処方して様子を見る場合もあります。

投薬の内容

 

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注射か投薬を選べるの?

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一般的には投薬になるじゃろう

 

ペニシリン注射には死亡するリスクもあるため、基本的にはクロロマイセンが処方されます。

クロロマイセンを投薬する場合は、症状が治った後も2週間は投薬を続けることで再発率を抑えることができます。

ペニシリン注射は治療後すぐに症状が改善され、再発率も低いと言われているためブリーダーが利用する場合もありますが、完治を保証するものでは無いことに注意しましょう。

まとめ

うさぎの生殖器が赤い、顔まわりにかさぶたができている場合にはうさぎ梅毒を疑いましょう。

投薬治療によって数日程度で症状を抑えることができますが、再発リスクがあり完治を保証するもでは無いため、治療後の他のうさぎとの接触は飼い主の判断に委ねられます。

知らないうちに他のうさぎへ感染させないよう、新しく迎え入れる際には動物病院で検査を受けるようにすると良いでしょう。

また、今回を機にうさぎの病院代が心配になった方、気になる方は、ペット保険についても検討しましょう。

うさぎのペット保険は数が少ないうえに、2~3歳までしか入れないことがほとんどです。

高齢になり病院のお世話になることが増えてから検討しても、入ることができません。

実際にペット保険に入っていなかったうさぎ店長の実体験記事も掲載しています。

気になる方はうさぎにペット保険は必要か?実体験から得たポイント3つもご覧ください。